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【三木市】夫婦で脱サラ、カフェ付き農園を開業

藤井大輔さん

夫婦で脱サラ、カフェ付き農園を開業

 僕は、三木市でちっちゃな農家を営んでいます。住んでいるのは山々に囲まれた農村地帯、いわゆる田舎です。出身は神戸市兵庫区で、移住する前は大阪市浪速区に住んでいました。そこから三木への移住によって、めまぐるしい生活環境の変化を体験しました。会社をやめ無職になり、農家をやるために農業研修を受けました。自転車でどこでも行けてなんでもあるところから、車がないとジュースも買えないようなところへ移って暮らしています。大阪ではマンションというコミュニティーの中で暮らしていましたが、今は、村・集落という単位で自治会を運営しながら暮らしています。休みの日は映画やギャラリーに行ったり、ショッピングをしていましたが、今はたまの休みの日には草刈りをしたり(笑)です。

藤井大輔さんご夫婦

 移住して良かったことは、“毎日が新鮮”“空が広い”“子育てがしやすい”です。三木市では国に先駆けて保育料の無償化を実施していますし、待機児童もなく、スムーズに保育園に預けることができました。それから、“事業をスタートできた”。三木市には中小企業サポートセンターというものがあり、基本的には無料でサポートしてくれます。大きな苦労もありましたが、何とか乗り越え、農業をやったり地域の活動に参加したり。子どもはすくすく育ち、仲間といろんな取り組みを始めたり、2019年1月には、朝どれ野菜が楽しめるカフェ「birica coffee & freshveges」を開店できました。お店には、村の人も子供たちも集まってくれて、少しずつ生活が固まってきているという状況です。

 移住とは“暮らす場所を変える”ことですが、神戸から大阪に移ったときには、“引っ越し”と言いました。でも大阪から三木に移ったときは、「大阪から移住してきた人」「三木に移住してきた人」と、気づけば自分たちは“移住者”と呼ばれるようになっていました。この違いは何なのかと考えてみたら、“今までと違った生き方をするため”“何か新たなチャレンジをするため”に住居を移動することを、“移住”と呼んでいるのではないかと。

 「こういうことをしようかな、どうしようかな」と思っていたら、した方がいいと思います。もしそれが兵庫県への移住で、自分たちの近くに来られることになれば、また新たな流れのきっかけになるのかなとワクワクしてお待ちしております。

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