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【洲本市】ライターとして島の暮らしを発信

藤本沙紀さん

ライターとして島の暮らしを発信

 東京から淡路島へ単身移住し、2020年3月で丸3年になります。ライター業をしています。東京にいたころ務めていた広告会社では主にアパレル関係や化粧品関係の制作物を作っていましたが次から次へと新しいものが出てくる世界。「もっと世の中には、目を向けるべきものがあるのではないか」と違和感を抱くようになりました。そう自問自答しているときに、淡路島と出会います。フェイスブックのタイムラインで、淡路島で地域おこし協力隊をされている方が企画されたイベントの投稿を目にして、軽い気持ちで参加しました。初めて訪れた淡路島の印象は、「そんなに島っぽくないし、意外と都会」。しかしそのときは、“もう二度と来ることはないだろうな”と思っていました。ですがその後、持病が悪化。仕事に行くのもきつくなって、どうしようかなと思っていたときに、仲良くなった地域おこし協力隊の方と話をしたら「淡路島に来ちゃいなよ」と。「体が大事だから、まずは自然がたくさんある環境に移って、できることから始めてみたら」と言われて、そういうタイミングが来たのだなと感じました。

藤本沙紀さん

 移住してから4か月くらいで、フリーでライター業を始めました。ライターの仕事は家にこもることが多いので、取材で外に出ることは頭の切り替えや気分転換になるので貴重な時間です。移住をして良かったことは、環境の変化か、持病が治りました。あとは農家さんが多いので農作物をいただくことも増え、食費が減りました。自分と向き合う時間もたくさんできたので、とてもバランスの良い生き方ができているように感じます。

 苦労したことは、物件の敷金・礼金の高さです。初期費用がかかるので、移住のハードルを上げているように感じました。なので、いろいろなところで相談して、利用できそうな制度があれば、どんどん活用することをおすすめします。あと、ごみは指定の袋を購入して捨てるので、お金を払わないとごみを捨てられない環境に衝撃を受けました。淡路島はお店が閉まるのも早いし、夜の時間を長くも感じますが、いまでは人間らしい生活が送れていると感じています。移住に大切なことは、「ご縁と直感と、タイミング。そして、勢い」。意外となんとかなるので、あれこれ考えず、まずは飛び込んでみることが大事かなと思います。

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