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暮らし【南あわじ市】淡路島FANが続々移住。先輩移住者がサポート!

南あわじ市
堺聡さん・直子さん

熊本市出身の堺聡さんは、もともとフランス料理人をめざしていたが、遊びで始めたパソコンにはまってシステム会社へ転職。
現在はフリーのウェブエンジニアとして活躍する。新潟市出身で翻訳者である妻の直子さんとは、フランスで知り合った。

長年住み慣れた東京を離れるきっかけとなったのは、東日本大震災。震災後にあらゆる価値観が大きく変わり、2011年11月に大阪へ移住。そこで自然豊かな淡路島を知り、週末に何度も遊びに行くうちに、地域や人とのつながりに心が豊かになっていくのを実感し、2013年に淡路島の津井へ引っ越す。次の転機は虹翔くんの小学校入学。沼島小のオープンスクールで見た小中学生の学習発表会のクオリティの高さと地元愛に感動。

「彼らのように沼島というふるさとをもてば、虹翔の生きるアイデンティティや自信になる」と2015年に淡路島の離島・沼島へ移住。ネットがあるため生活に不便はなく、人間関係も良好。火鉢がほしいと話をしたら、島中から3つほど集まったという。国生み神話が生きる島で精神的な豊かさを実感した。

「淡路島は、本州、四国と橋でつながっていて、神戸から車で1時間弱と都会に近い田舎。土地勘のない県外の方は、まずその近さに驚かれます。海上の橋を渡る感覚もたまらないでしょう?」

こう語るのは「あわじ暮らし総合相談窓口」主任相談員の赤松清子さん。母体である「NPO法人あわじFANクラブ」は淡路島のFANを増やそうと10年前に設立され、5年前から移住者の受け入れも始めた。その数は100家族以上。移住者が新しい移住者を助けて家族のような絆を深めている。相談窓口では本気の移住希望者を惜しみなくフォローし、移住の先輩を中心に、厳しいアドバイスもいとわない。仕事と家は自己責任で探すのも特徴だ。

 東京から大阪、淡路島、沼島へとステップアップするように移住してきた堺聡さんは、沼島に何度も通い、島の人に相談して住居(空き家)を見つけることができた。さらに2015年は移住ツアーも実施。移住希望者に合わせて調査や見学などのプログラムを組み、夕食時には境遇の似た先輩移住者を招いて本音でトーク。参加者の小池太一さんは、体験談に背中を押され、ツアー初日に移住を宣言したという。海と山がすぐそばにあり、学校や病院も近くて安心、買物にも便利と、ちょうどいい田舎暮らし。子どもたちが元気に駆けまわる姿に目を細め「後悔はない」と笑う。

 田舎の暮らしと都会の便利さが両立し、生粋の都会っ子も不便を感じずに暮らせる淡路島。現地のサポーターたちは丁寧な対応ながら決して媚びない。本当の淡路島FANが笑顔で移住している。

※この記事は、兵庫県の委託を受けて株式会社第一プログレスが制作したものです。
(TURNS vol.19 2016年10月号掲載)

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