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しごと・就職【神戸市】地元に戻ってきたことで人脈の輪が広がり、 自身での起業に繋がった

地元ならではの人脈の輪

合同会社 五線譜 代表

津村美妃さん

「あと2年間だけ、大学院に行ったと思って待ってほしい」

静岡大学を選んだ理由を教えてください。

サックスがやりたかったので本当は音楽大学に行きたかったんです。でも、私立の音大は学費も高く両親へ負担をかけてしまうので、国公立大学でサックスの先生がおられる大学を探し、その中で一番自分に合っていそうな静岡大学を受験しました。元々は父が警察官をやっていたことから、警察の音楽隊に入りたいなという気持ちでいたんです。ですが、3年生の頃フランスに短期留学し、他の奏者たちと知り合う中で世界が変わってしまったんです。その頃から就職することは考えず、コンクールを受けて音楽で身を立てる道を模索し始めました。

その選択に対し、ご家族の方は何と?

親からは就職試験を受けるよう、よく言われていたんですが、言い訳というか「あと2年間だけ、大学院に行ったと思って待ってほしい。自分でやっていけないと思ったら、その時にはちゃんと公務員試験を受けます」と約束して好きにさせてもらいました。

そこからご自身で会社を立ち上げられた?

2011年に起業しました。元々は以前カルテットのコンサートをした時に、東京藝術大出身の友人に頼んでサックスの四重奏の曲を書いてもらったんですが、それがすごく素晴らしかったんですね。そこでその曲を自分の手で広めたいと思って、作曲者と一緒に曲を販売するウェブショップを始めたんです。そこから「せっかく会社を作ったなら」と音楽公演の企画・制作なども並行してやり始めました。

具体的にどのような会社ですか?

演奏の機会がある企業などは、実はそのブッキングに苦労していることが分かり、演奏者側は自分達自身で売り込みに行くと出番を貰えても1回限りになってしまったり、ステージの価値を上手くアピールできなかったりすることがありました。そんな背景がある中で具体的に「このステージには、これだけの費用がかかります」と言える営業形態を作るとともに、コミュニティを活かし、私が音楽的クオリティーを確約できる演奏者のみをご紹介できる会社です。実は起業のきっかけは神戸に帰ってきた際に、高校時代の顧問の先生へ挨拶に行ったことから始まりました。その時、先生が参加する同窓会組織で創立記念のイベントをお手伝いすることになったんです。そこで出会った先輩方に会社の経営や経理について教えていただきました。地元に戻ってきたことによって人脈の輪が広がり、今に繋がっています。

県内で気に入っている場所を教えて下さい。

私は神戸の山育ちなので、山から見る神戸の海が好きです。昼も、夜景もとてもキレイですね。


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