陶芸工房のある自宅と自然あふれる環境――。 猪名川町で手に入れた夢の移住生活。

移住の夢を写真に託して

猪名川町

眞田文子さん

取材日が幼稚園の創立記念日と重なり休みだった園子ちゃんと文子さん
【猪名川町】 眞田文子さん

 

移住の夢を写真に託して

「10年ほど候補地を探し続けた末に、念願の移住を果たしたんです」

2015年12月に愛知県から兵庫県川辺郡猪名川町に移り住んだ眞田文子さんは、そう振り返ります。

取材日が幼稚園の創立記念日と重なり休みだった園子ちゃんと文子さん

「自然あふれる環境で、こんな家に住んで……そうやって主人と話し合いながら、私たちのイメージに合う写真をトイレにたくさん貼って。この家に来たとき、部屋のこの雰囲気があの写真と似てるね、そんな話をした覚えがあります」

陶芸がご縁で知り合った夫の武司さんと2006年に結婚した文子さん。多実子ちゃん(10歳)と園子ちゃん(5歳)のふたりの娘さんに恵まれました。移住前に住んでいた北名古屋市は交通や買い物の利便性が良く、生活面で不自由はなかったものの、「お互いの出身地である関西に戻りたい」――それが移住を考えるきっかけでした。

さらにご夫婦は陶芸が共通の趣味で、なかでも文子さんは結婚前、石川県の会社でろくろ職人として働いていたほど。「だから陶芸の作品づくりができる環境がほしい、その思いをずっと抱いていたんです」

当初は滋賀県や、関西ではないものの九州などが移住先の候補に挙がりましたが、いずれも縁がなく最終決断には至らず。「そのたびに『まだ移住のタイミングじゃないのかも』『まだ仕事でクリアすべき問題が残っているかもしれない』、そんな話を主人としたのを思い出します」

 

ご主人の実家の宝塚周辺で先に仕事を見つける

移住する際の課題のひとつが仕事です。武司さんは水処理施設の技術者でした。転職するためには移住先を決める必要がありますが、移住後に仕事がすぐ見つかるかどうかは分かりません。

移住先がなかなか決まらないなか、ご夫婦が考えたのは、先に武司さんの転職先を決めることでした。

「主人の実家が宝塚なので、阪神北地域の会社を中心に履歴書を送りました。ですが『なぜ関西? 名古屋でも仕事はあるでしょう』と不思議に思われることも多かったようで……。転職が決まらず、主人は辛かったと思います」

それでも武司さんの努力が実り、川西市で福祉関係の仕事が決まりました。

「その転職先の職場から半径何キロ以内と範囲を決めたところ、この猪名川町も移住の候補に入ったんです」

 

通勤、自然、陶芸、子育て環境……
すべての条件がピタリと一致し猪名川町へ

こうして阪神北地域に絞り込み、物件を探し始めた文子さんご夫婦。インターネットで調べるなかで田舎暮らし物件を扱う民間業者と出会い、何軒か紹介してもらうことに。

「すると2軒しか見ていないのですが、自然が豊かで主人の通勤にもちょうど良い距離のこの物件に巡り合って。何より、陶芸の工房にできそうな倉庫スペースがある点が気に入って即決しました」

お庭の木々たち。色づくもみじが美しい

母屋の横に設けられた倉庫スペース

武司さんが働く川西市の職場までバイクで25分ほどと近く、さらに憧れていた自然と共存した暮らしも手に入りました。

「たとえば山の散策に出かけたり、野イチゴを摘みに行くのを近所の人が誘ってくれたり。子どもたちには自然の中でのびのびと育ってほしいと思っていたのでその夢も叶いました」

自宅の裏はすぐ山。鳥の鳴き声が年中響き渡る

ファミリー世帯が移住する際、お子さんの学校環境も課題です。移住すると長女の多美子ちゃんは小学校を転校することになるため心配でしたが、地元の皆さんが温かく迎え入れてくれたと言います。

移住前に小学校に電話をして校長先生に相談した際には、「いつでもウェルカムですから! と言っていただきほっとしました」と振り返ります。その言葉で安心し、猪名川町に移住する最終決断をされたそうです。

「さらに引っ越してきた初日に長女が同じ歳の友だちと公園で知り合ったらしく、家に遊びに来てくれたんです。また、ご近所のお友だちに引っ越しの挨拶に出向いたところ、『クラスの人数が14人に増える!』と喜んでくれました」

次女の園子ちゃんは移住後に幼稚園に通い始めました。自宅の近くまで来てくれる幼稚園の送迎バスに乗って、毎日元気いっぱいで通園しています。

取材中、大人しく聞いていた園子ちゃん。取材後はお母さんの元へ

 

念願の陶芸工房のある暮らし

こうして猪名川町で新たな暮らしが始まった文子さんご一家。さっそく倉庫スペースを改装し、ろくろ二台を設置して念願の工房スペースをつくりました。ご主人とお子さんを送り出したあと、文子さんは陶芸の作品づくりに没頭する日々を送っています。

ろくろを二台設置し、倉庫を工房スペースに

「陶芸窯のある『ふるさと館』に近い点も、猪名川町に決めた理由のひとつなんです。現在は自宅工房で作品の成形と釉薬をかける作業を行い、素焼きと本焼きはふるさと館の窯を利用しています。近い将来、自宅スペースに陶芸窯を設置する計画を立てています」

陶芸工房にて。ろくろを前に作品作りに没頭

いきいきと語る文子さんの次なる目標は、ご自身の作品を販売すること。陶芸窯の設置はそのための準備の一環です。

『ふるさと館』で素焼きした作品たち。これから釉薬をかけて本焼きに

移住者を受け入れてくれる木津東山地区の人びと

木津東山地区は開発されたエリアで、新しく入居した人が中心です。

「新しいコミュニティに入るのは勇気がいるものですが、東山地区の人たちは私たち一家を温かく受け入れていただき本当に嬉しかったですね。移住者同士で気持ちは分かりますから、いまは私のほうから新しく入居した方に積極的に話をするようにしています。近々、小学校のPTA活動の一環で陶芸講座を開くことにもなっているんですよ」

都市部からの移住だけに心配していた利便性も、「住んでみれば案外便利」とのこと。スーパーも近く、武司さんの実家の宝塚には車で30分、最寄駅の日生中央駅から大阪の梅田駅までは1時間以内です。

「自然あふれる田舎に住まいながら、たまには自然から抜け出して、おしゃれな雑貨店に足を伸ばしたり。そんな心が豊かになる暮らしが猪名川町で実現しています」

ちなみにご自宅の庭には、前オーナーさんが育てた植木や草花がそのまま残っています。

前オーナーから引き継いだお庭

「ある日庭を見ると、黄色いフクジュソウが咲いていたんです。それを見たとき、私たちはこの家を引き継いだんだと思いました。これからはお庭を大事に手入れしながら、家族の次の10年のイメージを膨らませたいと思っています」

お子さんのお誕生日に撮影した家族写真

文・写真/高橋武男


 

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