子ども時代に住んだ姫路市が心の故郷

大学卒業後は兵庫県に戻り、希望の就職先へ。

アスカカンパニー株式会社 関西工場

杉野文美さん

私の中では姫路がふるさと。

愛着のある兵庫県に戻って働きたい

「私の中では姫路がふるさと。だから就職活動は兵庫県を中心に関西の企業に絞って行いました」

そう話すのは、兵庫県加東市に本社を置くアスカカンパニー株式会社で働く杉野文美さん。

「化学反応を公式で表せる点が好きなんです」と杉野さん

大阪市で生まれた杉野さんは父の仕事の関係で3歳の時に姫路に引っ越し、10歳まで過ごしました。その後、父の転勤で福岡に移り住み、高校卒業後は岡山の大学へ。4年間岡山で一人暮らしをしたのち、就職とともに兵庫県に戻ってきました。

「大阪には3歳までしかいなかったので記憶になく、物心がつくころには姫路にいました。福岡にも長く住みましたが、父の転勤についていった印象があるので、やっぱり私にとっては姫路が故郷なんです。知らない土地に住んで働くのは不安でしたし、自分にとっていちばんゆかりのある兵庫県に帰って就職したいという思いがありました」

 

大学で学んだ化学の知識が活かせる企業を

そんな杉野さんは高校時代に理系を専攻し、化学に興味があったことから岡山理科大学理学部化学科に進学。卒業後は、大学で学んだ化学全般の知識を活かして働きたいと思いました。

「まず兵庫県を中心とした関西にエリアを絞り、化学に関連する企業を中心に就職活動を行いました。最終的に当社を志望したのは、プラスチックは高分子化合物で化学の分野に該当すること、そして身近なプラスチック製品を生み出すものづくりに興味を抱いたからです」

そう杉野さんが説明するアスカカンパニーは、1968年に尼崎市で創業したプラスチック製品の射出成形メーカーです。

製造業の会社とは思えない洗練された外観

生産工場の道を挟んだ向かいにある「KY House」

アイデアスケッチから知財調査、製品設計、金型製作、製品評価、製造まで一貫で対応できるのが強みで、プリンのカップや化粧品のキャップを始め、食品からトイレタリー、文房具、ライフサイエンス分野まで、身近なプラスチック製品を幅広く手がけてきました。

2015年には、優れた技術や製品・部材を持つ兵庫県の企業を表彰する「ひょうごNo.1ものづくり大賞」も受賞しています。

 

評価チームの若手のホープとして活躍

2017年11月には、アスカカンパニーの前身である京都化成工業の本社(加東市)があった場所に、新しいオフィス「KY House」が竣工。「Kyoto Kasei」の「KY」を建物名称につけたのは、創業の精神や代々のお客様・先輩社員の意思を継承していく思いがあるからです。

この「KY House」では新製品の設計や開発をメインに行っています。KY Houseには評価チームと金型チームで構成された「評価センター」という新製品開発部署があり、製品の品質を支えています。その評価センターの中の「評価チーム」に所属する杉野さんもこの真新しいオフィスで働いています。具体的な仕事内容は、金型で成形された試作品が図面や規格どおりの寸法・強度を満たしているのかを評価することです。

同社オリジナルの評価測定装置「Z-Gauge」を使い、 化粧品キャップの評価をしている様子

「たとえば本体と上蓋で構成されている化粧品キャップの場合、開閉する際の強度などがお客様の規格で決まっています。そこで私たち評価チームは測定器を使って強度や機能性などのチェックを行い、そのデータを金型チームにフィードバックしながら規格を満たす製品づくりをサポートしているのです」

そう杉野さんが話すように、金型づくりの専門チームを持つのも同社の特徴のひとつです。「良い製品は金型から」――そんな考えのもと、金型製作を専門に行うグループ企業を抱え、金型の製作からメンテナンスまで力を入れてきました。

お客様の規格や測定要望に合わせて厳密に評価を行っている

その金型チームと連携を取りながら仕事を進める杉野さんの働きぶりを、執行役員の門脇新弥さんは次のように評価します。

「彼女はまだ入社して2年目ですが、年上の社員ばかりの中でも物おじせずに相談できる良さがありますね。指示を出せばテキパキと行動して応えてくれるし、製品の検収などでお客様と接する場面でもしっかり話ができています。若手のホープですよ」

 

開放的な空間のオフィスで上司の門脇さんと仕事の打ち合わせ中

 

街も山もスキー場も。ショッピングからアウトドアまで揃う兵庫県の魅力

子ども時代に姫路を出て、10数年ぶりに兵庫県に戻ってきた杉野さん。

「加東市の本社に初めて来たときは、思った以上に田舎で最初は少し驚きました。ですがやりたい仕事ができる会社だったので迷わず決めました」

いま住んでいるのは加古川駅の近くで、通勤にはJR加古川線と自転車を利用しています。

「車があると楽だとは思うのですが、運転に自信がないので……。それでも始発の加古川駅から電車一本ですし、十分通勤圏内です。いずれ車に乗って通いたいなと思っています」

加古川駅の周辺には大型ショッピングセンターもあるなど、「生活に必要なものは徒歩圏内ですべて揃うので便利」と杉野さん。JR線を利用すれば姫路や神戸、大阪にもアクセスしやすいので、休日になるとよく遊びに出かけているそうです。

「兵庫県はおしゃれな神戸の街もあれば、海も近いし、北部にいけば山やスキー場もあります。ショッピングからアウトドアまで、ひとつの県内に揃っている点が魅力ではないでしょうか」

 

会社にとって重要な金型にも携われる人材を目指して

評価チームの一員として働く杉野さんは、「今後は評価全般の知識と経験を積み上げて、金型の面からの評価もできるようになりたい」と意欲をみせます。

前述したように、同社にとって〝金型は命〟といえるほど大事なもの。だからこそ、金型づくりには幅広い知識と経験が求められます。「いずれ金型にも携わりたい」と前向きな姿勢を示す杉野さんに対して、門脇さんはエールを送ります。

「いま彼女は製品の部分的な評価を担当している段階です。今後は一歩進んで評価全体のプロセスの変化を理解し、自分の頭で考え修正提案ができるよう成長していってほしいですね。そうすれば、金型づくりでも力を発揮できるようになるはずです。金型に携わるのは女性社員初なので期待しています」

「なぜ評価がNGになったのか、それがどういう経緯で合格にいたったのか。 そのプロセスが理解できるようになると、 開発者としてのレベルが上がっていきますよ」と期待を寄せる門脇さん(左)。

門脇さんの言葉を受けて、杉野さんは展望を話します。

「現段階では、金型チームの人たちから評価のポイントや不具合が生じる可能性のある箇所を教えてもらいながら仕事をしている状態です。今後は自分から考えて行動し、改善点を見出していけるようになりたいです」

「KY House」で働く人たちの年齢層は、20代から30代が中心とのこと。その中でも若手筆頭の杉野さんが組織を刺激することで、ますますオフィスが元気になっていくことでしょう。

 

 

文・写真/高橋武男


【会社情報】
アスカカンパニー株式会社 関西工場
〒679-0222
兵庫県加東市高岡276番地の34
TEL:0795-48-9900
http://askacompany.co.jp/

事業内容/プラスチック製品の開発・製造・販売/
測定・研究機器・工場自動化に関わる開発・製造・販売・サービス/
金型・装置のメンテナンスサービス

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