もっと兵庫の薬草を知ろう・広めよう・味わおうプロジェクト拠点
丹波市立薬草薬樹公園

もっと兵庫の薬草を知ろう・広めよう・味わおうプロジェクト拠点
丹波市立薬草薬樹公園

活動内容

【活動事例】
 地域の薬草を活用した商品開発(とうき葉うどん、とうき葉パン等)、「おいしい薬草教室」などイベントの開催、「漢方の里祭り」への参加、薬草園マップの作成等を実施。

 丹波市山南町和田地区は、かつて「薬草王国」といわれた薬草産地です。婦人病の漢方薬に根を使用する「当帰」は、1989年ごろから栽培が始まりました。しかし海外の安価な輸入品に押され、約30軒あった生産農家は高齢化が進み、現在では3分の1ほどに減少しています。
薬草産地を活性化するために、薬草栽培の担い手を確保することが必須です。兵庫医療大学薬活オウルズは、山南町で入浴剤として限定的に利用されていた当帰の葉の食品としての可能性に着目し、「当帰」の再評価に取り組んでいます。

 当帰葉は、せり科特有の香りや爽快な後味が特徴で、根のような効果があると期待されます。黒豆や栗に並ぶ丹波の特定農産物化を目指した活動を地域とともに進めてまいります。

①当帰葉商品の開発と研究
 当帰葉の加工食品8品目とポット苗を商品開発してきました。試食会やパッケージデザインには兵庫医療大学の学部生や大学院生らが関わっています。現在、丹波市薬草薬樹公園内リフレッシュ館、神戸市しあわせの村内マルシェなどで販売しています。
今後は、新商品の開発に加え生の当帰葉の流通を目指す一方で、当帰葉の機能評価の研究もより進めてまいります。

②産地・丹波と消費地・神戸で周知活動
 丹波市や神戸市内で「薬草を食べよう!」イベントを企画し、当帰葉商品の試食、販売することで、少しずつ当帰葉の認知度が高まってきました。今後も一人でも多くの人に知っていただける場づくりをしてまいります。
また、地元密着の地域FM805たんばさんと制作した「兵庫医療大学プレゼンツ、丹波の薬草ゴーゴーゴー」(全6回)では、山南町や神戸市内の連携団体、和田小学校の児童や大学生が出演し、参加型でプロジェクトの様子を伝えました。

③当帰葉の生産拡大プロジェクト発足

 とうき生産部会と大学が圃場を整備し、共同で当帰栽培を始めました。また、丹波市立和田小学校PTAに協力を請い、児童が家族と栽培した当帰葉を組合が買取るシステムを構築しました。当帰葉の生産量を増やすとともに、若手生産者の発掘に繋がればと期待しています。さらに、共同圃場で体験型の農業ツーリズムの企画も検討中です。

【代表者の言葉】
地域の真の課題に真摯に向き合うことで、地域にも大学にも実り多い活動となり、将来医療人となる学生たちにとって、さまざまな学びの場としても生かされています。今後は学部や専攻を超えてより多くの学生が参加できる体制づくりに取り組んでまいります。

【学生の言葉】
当帰畑で苗植えや、雑草抜きを体験し地域と触れ合うことができたこと、イベントを通して当帰を多くの方に知って頂けたことは、薬剤師になるにあたり大きな経験となったと思います。

所在地

丹波市山南町和田338-1

連携大学

兵庫医療大学 薬学部

連携団体名

(丹波地区)
ふるさと和田振興会、丹波市立薬草薬樹公園

(神戸地区)
しあわせの村、特定非営利活動法人社会還元センターグループわ、国定明石海峡公園神戸地区あいな里山・株式会社ウエルネスサプライ

活動地域

丹波市山南町

写真による紹介

  • もっと兵庫の薬草を知ろう・広めよう・味わおうプロジェクト拠点<br>丹波市立薬草薬樹公園①

    神戸しあわせの村マルシェフェスタでの「薬草を食べよう!」イベント

  • もっと兵庫の薬草を知ろう・広めよう・味わおうプロジェクト拠点<br>丹波市立薬草薬樹公園②

    山南町和田のとうき生産部会と大学の共同圃場、草引き作業

  • もっと兵庫の薬草を知ろう・広めよう・味わおうプロジェクト拠点<br>丹波市立薬草薬樹公園③

    薬草薬樹公園で「夏休みおいしい薬草教室」小学生らと当帰葉パンづくり

  • もっと兵庫の薬草を知ろう・広めよう・味わおうプロジェクト拠点<br>丹波市立薬草薬樹公園④

    山南町ふるさと和田振興会、生産部会、薬活オウルズと意見交換会

  • もっと兵庫の薬草を知ろう・広めよう・味わおうプロジェクト拠点<br>丹波市立薬草薬樹公園⑤

活動情報等に関する資料

関連リンク