兵庫県が運営!移住ポータルサイト

兵庫で学ぶ【兵庫県立大学】苦労と悔しさを味わった鳥人間コンテストヘの挑戦

モータースポーツの世界に憧れ、制作者目指す

兵庫県立大学
工学部機械·材料工学科 2 年生

谷尾将崇さん

就職先の豊富さを考慮

鳥取県出身、現在は兵庫県立大学の工学部に所属する2年の谷尾 将崇さん。地元にも工学部はあったが、就職先の豊富さを考慮して兵庫県立大学を選んだ。工学部を目指そうと思ったきっかけは中学時代に遡る。2009 年、鈴鹿で行われた F 1 世界選手権をテレビで見た 谷尾さんはモータースポーツの世界に憧れた。

大学では鳥人間部に所属。「設計がしたい」という気持ちで選び、滑空部門の制作を担当。今年、実際に『鳥人間コンテスト』に出場した。自動車も飛行機も空気抵抗を考える部分では似ているという。「飛行機の羽根にも色んな形があるんです。お金の面もあるし、コストや制作のしやすさを加味しながらどの形がよく飛ぶか、空力設計を考えて、それを基に重心の位置などを構造設計担当が考えて機体ができあがるんです。」部員は14 人と少なく、パイロット1人に設計者が 2 人、そのうちの1人が谷尾さんだ。

感想は「しんどかった」に尽きる。とにかく時間がない中、 大学の敷地を借りて夜通し作り続けた。飛行機後部の羽根は、ほぼ自分1 人で作ったと苦労を語る。大会は7月末だが、2月の時点で書類審査が行われるため「12 月くらいから作り始めないと間に合わない」。機体は一度飛ば すと壊れるリスクが伴うため、実際に飛ばす練習はできない。飛ぶだろうという予測のみで作るしかなかった。一 発勝負ともいえる飛行の結果は、24.18mの記録で 24チーム中14 位。その結果に対して自己評価は「全然飛べなかったです」とかなり厳しい。「50mくらい飛べれば 、来年出場時の書類審査にプラスになった 。次に繋げたかった」機体がようやく完成した時の嬉しさが大きかっただけに、悔しさがにじんだ。

将来は自動車メーカーヘの就職を目指している。モータースポーツに憧れた当初の気持ちもあり、F1の車に関わる仕事への夢も「難しいとは思うが、諦めているわけではない」と語る。

自動車の魅力を問われると「思い通りに走れること」という。「思い通りに走れるからこそ過信する人もいるが、それができることが車の魅力」飛行機を設計した経験と、それによって得た悔しさ・自分へのふがいなさが、これから前に進む原動力になる。

谷尾将崇さんの父 谷尾勉さん

大学へは子どもが1年の時に保護者向けのイベントで行きましたが、教授の皆様もとてもしっかりされている印象で「息子をこちらの大学にお任せして良かったな」と思いました。息子は子どもの頃からF1が好きで、家族でもよく見に行ったのですが、その頃から興味があった力学、特に流体力学について学べていることが楽しそうです。進学するにあたって、「友達と生活環境に早く慣れるように」と伝えましたが、年に4~5 回帰省してきてくれた際にもお世話になっている教授の話や友達の話などをよく話してくれ、一回り大きくなったなと感じます。これからも何か一つ目標を持って、そのことが人の助けになるような生き方をしてくれたらと思っています。兵庫県へは昔から、家族で阪神タイガースの応援に甲子園にはよく行っていました 。その時は三宮に泊まって、神戸の観光や食事、買い物などを楽しんでいたことを覚えています。

~未来はここに、世界とともに、~(兵庫県立大学)

兵庫県立大学は、伝統と特徴ある神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学を統合して創設し、日本の縮図と言われる兵庫県内の9つのキャンバスに6学部、14 研究科、4 附置研究所を擁する総合大学です。

公立大学のトップ、そして世界水準の大学をめざして

地域社会や国際社会で活躍する人間性豊かな人材の育成、次代を切り拓く革新的な研究の発信、兵庫をフィールドに社会の発展や課題解決に貢献し、社会から信頼され評価される大学として、公立大学のトップ、そして世界水準の大学をめざしています。

兵庫全域がキャンパス

本学は、県内各地の最先端施設を活用しています。播磨理学キャンパスでは、理化学研究所の大型放射光施設「SPring-8」やX線自由電子レーザー「SACLA」と連携した企業との共同研究などを行っています。また、神戸情報科学キャンパスでは、隣接するスーパーコンピュータ「京」と積極的な連携を行っています。さらに、本学が所有する施設としては、「SPring-8」に隣接した中型放射光施設「ニュースバル」や、西はりま天文台には口径2mを誇る世界最大の公開宇宙望遠鏡「なゆた望遠鏡」などを有し、県内全域をフィールドとして教育・研究・社会貢献の各分野で地域に根ざした特色ある取り組みを推進しています。

関連記事一覧