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【朝来市】東日本大震災をきっかけに、コミュニティーに係わる生き方・働き方に

中島英樹さん

東日本大震災をきっかけに、コミュニティーに係わる生き方・働き方に

 2015年に栃木県から、兵庫県朝来市に移住してきました。「一般社団法人朝来まちづくり機構」で、朝来市の移住定住関係の仕事をしています。

 移住のきっかけは、東日本大震災での体験。当時は独身でアパートに住んでいて、地域との接点がないという状況。ライフラインが止まり、孤立した状態での生活が2~3晩続きました。本当の意味で〝安全・安心に暮らすには〟ということを考え始め、生き方・働き方として〝コミュニティーに係わっていく〟ことが大事だと思いました。

中島英樹さん

 朝来市には地域おこし協力隊という立場で移住してきました。協力隊の任期中に同期のメンバーと法人を立ち上げて仕事をしています。また個人でお仕事をいただく場面もあるので、協力隊での仕事と個人の仕事を〝掛け合わせ〟というカタチで仕事をしています。いつも気を付けているのは、仕事の掛け合わせの中で、どうすれば相乗効果を出せるかということ。また、移住者としてこの地域にいることもあって、ずっとその地域に住んでおられる方とは違う経験や特技を持っているので、それをどうアピールできるかということ。あとは、〝信用と信頼〟。小さなことでもいいので実績を積んで「こいつになら、こういうことを任せていいな」と思ってもらえるようにすることが大事だと思います。

 「朝来まちづくり機構」では、移住定住に関わる業務、空き家の片付け、自治協力支援などを行っています。メンバーは全員が移住者です。私たちは「地域の中で経済を回せたら」ということを常に意識しています。草刈り代行など、いろいろ暮らしの相談を受けることで、仕事につながっているという場面が多いです。

 地域に受け入れられるようになるには、移住の前に、その地域のキーマンにどれだけ繋がれるかというのが大きなポイントです。次に、徐々に地域の人の中に入っていくなかで、コミュニケーション能力も必要です。それから、パッと動ける好奇心とフットワークの軽さや、責任感も必要です。中でも一つの出会いから別のものにつながるということがあるので、フットワークは大切です。

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